第57回高知県精神保健福祉大会 平成29年10月11日(水)

入場無料

あなたもできる認知症予防 ~脳のアンチエイジング~

大会実行委員長 安岡 克倫

 私が精神科医として駆け出しの頃、大学病院で認知症患者さんの入院は診断確定のため精査目的の短期入院が多かったように思います。認知症に伴う精神症状や行動障害(BPSD)によって職場もしくは家庭生活において支障をきたし入院を余儀なくされるケースを多く見てきました。

 入院後、認知症の鑑別診断のための質問検査や画像検査によって診断がつけられ治療方針が立てられた後は、認知症の進行具合によっては認知症専門病棟のある他院に転院するか、施設に入所するかを選択せざるを得ませんでした。つまり認知症がやや進行した段階では、妄想や徘徊といった認知症に伴う精神症状や行動障害(BPSD)への対応に迫られ、適切に対応できてないと患者本人だけでなく家族や周囲の生活の質(QOL)までが低下し、最終的には入院や入所の時期を早める結果となっていたのです。

 認知症は少し前までは防ぐことはできない病気とされてきました。そして一度発症すると薬やケアで症状を緩和し、進行を遅らせるしかないと思われていました。確かに認知症に対していまだ根治療法はありませんが、治療においても介護においても早期発見と病気の正しい知識と理解の果たす役割は大きいと思います。なぜなら認知症の大部分は、現在の医学・医療のレベルでも早期に発見できればさまざまな対応ができるようになってきたからです。
 近年、認知症を発症する前段階である「MCI(軽度認知障害)」が注目され、この状態で適切な治療や予防を行えば、認知症の発症を遅らせることや元の状態に回復する可能性があることがわかってきました。また、40代、50代のうちから生活習慣を見直し、改善することで、ある程度の予防につながることも多くの調査・研究で報告されています。もはや認知症は早期発見・早期治療、さらには予防する時代になったといえるでしょう。
 今回は、認知症に関する最先端の研究をされながら、早期診断のための検査法の開発から予防法まで幅広くご活躍されています鳥取大学の浦上克哉先生にご講演いただき、その後、高知市健康福祉部、中芸広域連合地域包括支援センター、そして笑いヨガ主宰者とそれぞれ違う立場で認知症予防に取り組んでおられる3名の方々にシンポジストとして発表していただきます。(下記パンフレット参照)


日時:2017年10月11日(水)  午後1:00〜4:30

場所:高知県民文化ホール(グリーン) 入場無料

詳しい内容は下の画像をクリックの上、PDFでご覧下さい。

パンフレット ポスター


第56回高知県精神保健福祉大会 平成28年10月19日(水)

入場無料

「うつ病とリワーク」
        ~就労と再生の支援 ~

大会実行委員長 宮崎洋一


 私が精神科医になった頃のうつ病の治療というと休養と支持的精神療法と抗うつ剤の三本柱で治るとされていました。支持的精神療法の指針については、当時は名古屋大学精神科教授の笠原先生のうつ病の小精神療法というのがありました。その頃は、高度成長期で仕事も多く世の中に余裕がありましたので、その三本柱で概ね良くなり復職・再就職ができていました。今から思えば患者さんそれぞれが自助努力をされていたはずだと思いますが、我々医療者はその辺りに目を向けていませんでした。
ところが時代が代わりバブルがはじけてから、仕事の敷居が高くなり復職してもすぐに再燃・休職するということが増えてきて、三本柱ではとても対応できないと思うことが増えてきました。ちょうどその頃、外来で頻回にフォローをしながら復職し1年を経過したうつ病患者さんの自殺をきっかけに、うつ病の多角的治療を考えるようになりました。そこで近森病院精神科が平成14年に新築されたことをきっかけに、うつ病の就労支援を目的としたリハビリデイケア「パティオ」を新設しましたが、その頃は「うつ病にリハビリ」という考え方はありませんでした。
開設から4~5年は採算ラインに乗らずお荷物状態でしたが徐々に他院からの紹介も増えてきて、今や他院からの紹介患者さんの方が多くなりました。同じような考えを持った人も増えてきて、いつからかリワークという言葉が生まれリワークデイケアは全国で100箇所位以上になっています。私としては各県に1つのリワークデイケアがあって欲しいと思うのですが大都市部に集中しており、ない県も多いことは残念な限りです。
当院がリハビリデイケアを始めた頃から国の施策としての精神障害者への就労支援が始まり、障害者職業センターの設置、一定規模以上の事業所での障害者の雇用義務の拡大等が整備されてきて、様々な作業所の台頭・企業での復職支援とも相重なって昔から言うと想像できない社会資源の充実ぶりです。これらは統合失調症の患者さんの就労支援に劇的な効果をあげていますがうつ病に方にもその恩恵は及んでいます。
かくしてうつ病の方の就労支援は随分進んできましたが、ここ数年私が考えるのは就労年齢のうつ病の方の治療を考える上で更に大切なことはリカバリーの視点の必要性です。リカバリーとは、元々統合失調症の患者さんに対して言われだしたことで「人が精神疾患からもたらされた破局的な状況を乗り越えて成長するという、その人の人生における新しい意味と目的を発展させる」という意味合いのようです。うつ病の方も軽症ならいざ知らず、うつ病で仕事を休みあるいは辞めるようになり自殺まで考えたり、時として自殺企図に至った方に必要なものは同様にリカバリーであり就労はその一要素と考えられます。安定した職業生活も含めた上での人生のリカバリーを目標にうつ病の患者さんに関わっていきたいと強く思っている次第です。
 今回は北海道で森田療法の普及と発展にご尽力されると共に様々な精神障害の方の“リワークとリカバリー”に力を入れておられる山田秀世先生(患者さんを選ばず多種多様な患者さんに様々な支援をしている所が他のリワークデイケアとは一線を画しています)にご講演いただき、その後、リワークデイケア、障害者職業センター、一般企業と違う立場でそれぞれの仕方でうつ病の方の就労支援をしておられる3名の方々にシンポジストとして発表していただきます。
 不幸にしてうつ病に陥ってしまった方がどのような道のりで回復して仕事に戻っていけるか、順調に復職するためには職場でどのようなことが大切なのか、どのような役に立つ社会資源が現在あるのか等を皆様にお伝えできる大会になることは間違いないと思います。


日時:2016年10月19日(水)  午後1:00〜4:30

場所:高知県民文化ホール(グリーン) 入場無料


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   パンフレットをご覧いただけます。









第55回高知県精神保健福祉大会 平成27年10月20日(火)

入場無料

「不安と向き合う」
        ~郷土が生んだ森田療法 ~

大会実行委員長 谷 歩


  今回の精神保健福祉大会では私たちの郷土出身の森田正馬博士が生み出した森田療法をテーマに取り上げています。丁度今年から「森田正馬生家保存を願う会」の活動も本格化した折でもあります。
 大会では、まず慈恵医科大学精神医学講座主任教授の中山和彦先生に「不安と向き合う」~土佐が生んだ森田療法の軌跡 と題して、森田正馬先生が如何にして高知県の風土から森田療法を生み出していったか、森田療法はどんな治療法だと思えばいいか、そして生活の中の不安に向き合うためにどう活用していくかをお話しいただく予定です。
 後半の「いまを生きる」と銘打ったシンポジウムでは三人の方に森田療法或いは森田療法と同じ効果を含む活動をされている方に参加して頂きます。
 お一人は路上で向き合った方に即興で詩を捧げるパフォーマンスをなさっている路上詩人はまじこと浜崎一途さんです。
 二人目は実際に森田療法を活用している自助グループである「生活の発見会」の打浪正信さんに参加して頂きました。
 そして三人目は医療として森田療法に取り組む立場から上村直人先生にも御参加願い、三人の方にそれぞれの取り組みをご紹介頂き、その後中山先生にも参加して頂き、現代の生き方について、森田療法の活用の仕方についてディスカッションして頂きます。
 現代の社会は多様な問題が山積されている、変化の速い、その変化に対する適応を強いられることの多い状況の社会だと思います。そんな状況の中私たちは「このままでいいのだろうか」、「何をしたらいいのだろう」、或いは「どうなっていくのだろう」など多様な不安を抱きやすいのではないでしょうか。
 今日の大会を通じてそんな現代の生み出す不安への対処方法の参考にしていただく事ができ、心の平安を保つ一助となりましたら幸いです。


日時:2015年10月20日(火)  午後1:00〜4:30

場所:高知県民文化ホール(グリーン) 入場無料


詳しい内容は下の画像をクリックの上、PDFでご覧下さい。

パンフレット ポスター

第54回高知県精神保健福祉大会 10月22日(水)


大会当日の様子を下の動画でご覧頂けます。



第54回高知県精神保健福祉大会 平成26年10月22日(水)

入場無料

認知症になっても高知家で
   ~おもてなしのこころで支えあう医療と介護~

大会実行委員長 吉本 啓一郎


 今年度は認知症をテーマとさせていただきました。 私たちはいろいろな病気の予防に気を配 り、しばしば検査を行って早期発見につとめ、時に苦しい治療を乗り越えて健康の維持に努めて おりますが、認知症はその人の人生の後半に思いがけなくやってきます。認知症がまだまだ根治 できる病気ではないとすれば、出来るだけ早期から診断がなされ、一人一人の方にあった適切な 治療や介護が受けられ、その人らしい生活を長く失わずにいられることが大切ではないでしょう か。

 大会前半での講演は、京都府立医科大学の成本迅先生と高知大学の上村直人先生にお願いい たしました。認知症に関する最先端のご研究をされながら、実際の診療でも地域で大変にご活躍 されている先生方です。わたしはこれまでに両先生のご講演を聴く機会に恵まれ、大変感銘を受 けましたので、是非大会でお話ししていただきたいとご講演のお願いをいたしました。

 大会の後半は、香美市市役所の時久さんと同仁病院の横川さんに、以前から香美市で行っておられます、認知症の方々への真摯なお取り組みについてお話ししていただき、認知症になっても安心して暮 らせる地域とは、というテーマでお話し合いをもっていただきます。座長は、昨年の大会でも素 晴らしい座長をされていた岡田和史先生にご無理を言ってお願いいたしました。また全体の進行 は高知大学で基幹型認知症疾患医療センターの連携担当者をされ、私たちもふだんから大変お世 話になっている中村京子さんにお願いしました。

 今大会が認知症という病気に向かい合っていく 力がわくきっかけになりましたら、実行委員会の代表としては何より嬉しいかぎりです。今後も精神保健福祉協会がますますのご発展をされることを祈願しております。


日時:2014年10月22日(水)  午後1:00〜4:30

場所:高知県民文化ホール(グリーン) 入場無料


詳しい内容は下の画像をクリックの上、PDFでご覧下さい。

パンフレット ポスター

               

第53回高知県精神保健福祉大会 10月23日(水)


第53回高知県精神保健福祉大会 平成25年10月23日(水)

入場無料

「災害とコミュニティの創生」 ~こころの絆~

大会実行委員長 石田 正之


 「人のこころの絆ってなんだろう」と思った時、 色々な考えがあるでしょうが、まず最初に「家族の 絆」を思い浮かべます。一人暮らしの方にとっては ご近所付き合いかもしれません。個人~家族~地 区~県~地域~日本~地球とこころの絆が拡がっ ていけば、現代社会に頻発している事件や争い事は なくなっていくかもしれません。

自分が誰かを必要としていること、そして誰かが自分を必要としていることを常日頃感じることができれば、災害時の避難の際や、その後の生活にも大きな心の拠り所に なるでしょう。私達は守るべき誰かがいて、守って もらえる人(コミュニティ)があって、そのこころの 絆の中で初めて生きていけるのではないかと感じ ます。子供達やお年寄りを守り、さらにそこからパ ワーをもらうのもコミュニティの役割だと思います。

 私たちが生きていくにあたって必要なものであ り、こころの拠りどころでもあるコミュニティ。第 53回高知県精神保健福祉大会では東日本大震災で 大きな被害を受け、いまだ復興途上にある福島県に おいて震災後立ち上げられた「相馬広域こころのケ アセンターなごみ」のスタッフ2名の方にその活動 を伝えていただきます。

そこからコミュニティが どのように創生、再生されていくのかを考え、さらにシンポジウムでは高知で地域のコミュニティづくりに取り組んでこられた方々を加え、その思いや 活動を熱く語っていただき、これからの「わたしたちのコミュニティ」「わたしたちのここのの絆」について考えたいと思います。みんながそれぞれの個 性を尊重し合うコミュニティづくりの輪を、こころの絆を、日本中、世界中に拡げていければと願っております。


日時:2013年10月23日(水)  午後1:00〜4:30

場所:高知県民文化ホール(グリーン)


詳しい内容は下の画像をクリックの上、PDFでご覧下さい。

パンフレット ポスター
パンフレット ポスター

               
     

第52回高知県精神保健福祉大会 10月24日(水)



第52回高知県精神保健福祉大会「音楽は、こころのビタミン」をご案内します。

音楽「大好き!」

大会実行委員長 弘井 正


 音楽といっても、その広がりは、人の生活に深くしみこんでいる。エスキモーの音楽、南の島の音楽、トルコやケルト民族やアフリカの闘いの音楽。宗教の音楽。祭りの音楽。
多種多様である。その背景を考えるだけでもたくさんの物語がある。創る人、演奏する人、聞く人という広がりもある。教える人、習う人っていう広がりもある。


 自分の音楽好きを考えると、父親の影響がある。開業医をしていた父は、暇な時間にクラシック音楽を大きな音で聞いていた。父親がいない隙に、ビートルズや井上揚水を聞いた。いい音でそんな音楽を聴いて本を読んでいるととっても世界が広がった。


 大学に入ってから、音楽を聴く範囲が広がり始めた。ロック、ジャズ、民俗音楽、現代音楽。旅行していても、本を読んでいても、家に帰っても、音を聞ける環境がないと嫌で、カセットにダビングして、どこでもカセットが聞けるような状態にしていた。聞くのが好きな人と演奏のできる人は違う。演奏が上手な人は楽器を触っている時間が長い。演奏していて疲れないらしい。


 医者になってのドタバタと家族の生活があれこれが落ち着きはじめ、自分の能力ってこんなものとあきらめもついた40台半ば、尺八に出会った。高知に早く戻ってきた自分は、高知の人、高知出身の人の活躍に元気をもらう。どうして第52回高知県精神保健福祉大会で講師にお招きする、岸本寿男先生のCD「Sky&Wind」に出会ったか覚えていない。ただ市民図書館でみつけたそのCDのコピーを持って、高知の尺八の先生の門をたたいた。


 岸本先生は研究者として出発の時代に、すでに音楽で、アメリカのエミー賞を受賞されていた。日本人初。その音楽の聴きやすさ、優しさ、音の良さ、演奏の独自性(作曲家自身であるからか)は、比較できる人はいるでしょうか?


 それから小笠原望先生のお話と岸本先生のコラボ(お二人は生まれた場所が近い宇佐と土佐市)。伊太地山伝兵衛さんのグループとの演奏。田中彬博というギターの名人との演奏などなど。私は岸本先生の追っかけをやっていました。


 この企画をお願いして初めて先生とお話ができました。音楽「好き」でやってきた私に、大きなプレゼントでした。この8月13日に大会に備えて、高知で音楽療法士の方々との練習の後、岸本先生を囲んでお酒を飲みました。


 高知県精神衛生福祉協会会長の井上新平先生は、大会用パンフレットに偏らない挨拶を書いてくれていますが、ご本人が能管の名人です。能管、あんな不思議な音楽ないですよね。音楽っていろんな垣根があります。大会当日はそれを取っ払って大いに楽しみましょう。強力なサポートメンバーたちが手伝ってくれています。たくさんの方に楽しんでいただきたいと願っています。


 このホームページを通じてのご案内では、大会用のパンフレットと、大会前に開催された関係者の「座談会」の概要もあわせてご紹介します。
 大会当日はたくさんの皆さんのご参加を期待しております。

大会用パンフレットはこちらから→
 座談会はこちらへ →  高知県精神保健福祉協会 座談会 音楽は、心のビタミン



大会実行委員会

第51回高知県精神保健福祉大会

下記内容で、第50回高知県精神保健福祉大会を開催致します。

詳しい内容は下の画像をクリックの上、PDFでご覧下さい。

パンフレットポスター
   パンフレット    ポスター


第50回高知県精神保健福祉大会

下記内容で、第50回高知県精神保健福祉大会を開催致します。